真空充填の謎に迫る!真空包装をする理由は?真空充填機はどんな機械なの?

真空充填機を使う?真空で充填する?それはどんな仕掛けになっているのかな?そもそもなぜ真空充填をする必要があるのかな?と疑問に思っておられる方も多いのではないでしょうか。今回は「真空充填」の謎に迫っていきたいと思います。

まず、真空にする必要についてなのですが、みなさんも一度は体験したことがあると思いますが、皮を剥いたリンゴをそのまま放置していると、せっかくの新鮮で美しい薄い黄色がなんだか茶色っぽくなりますよね。あの現象が起こるのは、空気中の酸素がリンゴを酸化させた結果なんです。(ちなみに、クギなどが錆びるのも酸化です!)

つまり、空気(酸素)に触れていると、ほとんどの食品は酸化して鮮度がおちてしまうのです。それだけならまだしも、酸化が進むとそこに雑菌が繁殖して、腐敗が始まってしまうのです。これは危険ですよね。知らずに食べたら、おなかを壊してしまいます。だから、酸化しやすい食品(例えば、ハムやソーセージなんかはデリケートな食品ですね)は、酸素にふれないように充填・包装をする必要があるのです。

スーパーマーケットなんかで、ハムと透明の包装資材がピタッとひっついている状態で売っていますよね。あれが真空充填、真空包装という方法で生産された状態です。しぼんだゴム風船に水道の蛇口から直接水を入れたら空気は入ることが出来ませんよね。これもある意味、真空充填と言えます。

水の場合はイメージしやすいですが、これがコーヒー豆だとしたら、ちょっと水のようにはイメージできないですよね。この場合はまず袋にコーヒー豆を入れて、その後に真空ポンプなどで袋の中の空気をグイ~ンと吸い出します。だから、アルミっぽい袋に入ったコーヒー豆って、外側を触ると豆のツブツブ感がはっきりとわかりますよね。あれは空気が入ってないので、豆と袋が密着するからなんです。

ではビンや缶の場合は、どうなっているかというと・・・これは、真空状態の小さな箱の中で充填していると考えてください。もしくは窒素置換(チッソチカン)という方法もあります。これは、ビンや缶に普通に充填をした状態の時に、ビンの上から窒素(二酸化炭素)ガスを吹き付けると、通常の空気より純粋な窒素の方が比重が重いので、ビンの中に窒素が流れこみ、比重の軽い空気はビンから追い出されるような状態になるので、空気(酸素)がほぼ無くなるので酸化する事をかなり防止できるのです。この場合は、正確に言えば真空充填ではなく、窒素置換充填なんです。

おいしい缶コーヒーなんかはキャップを開ける瞬間に「シュッ!」って音がするでしょ。あれは、中に入っていた窒素が空気中に排出される音なんですね。

なぜ、真空充填が必要なのか少し理解していただけましたか?それ以外にも、ジャムなどで金属製のフタが固くって開けられない場合がありますよね。あのジャムのビンの充填なども、真空の状態でキャップをするのです。これが真空キャッパーと呼ばれる機械です。おそらく真空なので、ビンとキャップがこれでもか!というくらいに密着して、あんなに固くフタが閉まるのではないのかな。キャップの近辺をお湯であたためてあげると、結構ゆるくなって開けやすくなりますよ。

ナオミでは、真空充填機は扱っていませんが、真空キャッパーは取り扱っていますので、ジャムなどの生産で充填後に真空状態にしてからキャップ(ツイストタイプ)をしたいとお考えの場合はご提案できます。真空キャッパーをご検討されている方は、まずは株式会社ナオミまでお問い合わせくださいね。

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