充填機を使って糖蜜やはちみつ、水飴などを充填される場合に注意すべきポイントをご紹介します。

今回は、糖蜜やはちみつ、水飴などの充填の時に注意すべきポイントをご紹介したいと思います。

以前、あるお客様から、「充填機を使って、糖蜜(糖を溶かしたドロドロの液体みたいなもの)を充填できませんか?」と、充填機メーカーナオミにお問い合わせをいただき、現場でデモンストレーションをさせていただくことになりました。お客様は、充填機を使う前は、手作業で充填をされており、かなりの重労働だったので、ロータリー式の充填機を購入していただきました。充填のテストをした時は、充填精度も良く、そして充填スピードも格段に速くなったので、大変喜んでいただき、即購入となったのですが・・・。あくる日に、お客様から電話がかかってきて、「販売用に陳列していたら、飴色の透明な糖蜜が、少し白っぽく濁ったように見えるんです」と仰るのです。

「なぜだろう?陳列棚に直射日光でも当たったののかな?」と思ったのですが、まずは現状確認のために、すぐにお客様のところへ行きました。商品を見ると、たしかに、袋の中心あたりが白く濁っていたのです。原因がわからなかったので、それから何度も充填テストをしてみたのですが、確かに1日~2日と経過すると、同じように少し白く濁る状態になるのです。そのうちに、充填スピードを遅くした場合は、糖蜜は濁らないことがわかりました。これも、当時としては謎でした。

顕微鏡でその濁りをチェックしたところ、その正体は・・・小さな空気の泡でした。
充填するときに空気が混入する部分はなく、これもまた謎だったのですが、充填速度が関係していることだけは判明しました。

その時、ふと思い出したのが戦争映画で、海に潜った潜水艦のスクリューから、泡が出ていたシーンです。
「あれ?海の中なのに、なぜ泡が発生するのかな?」と思ったのです。調べてみると、それは『キャビテーション』と呼ばれる現象でした。

キャビテーションとは、液体が急激な圧力低下するときに、溶け込んでいた気体が表面化することです。確かに、ビールやコーラなどの炭酸飲料も、栓を抜いた途端に、シュワーと炭酸ガスが泡となって出ますよね。まさに、糖蜜の充填でも、同じことが起こっていたのでした。

そこで、ロータリーの回転を遅くすると、泡が出にくいこともわかったので、速度を遅くしても、充填量が確保できるように一回り大きなポンプに変更し、ゆっくりロータリーを回転させることで対応させていただきました。そうすることで、時間が経っても、糖蜜が白く濁りにくくなりました。(火のない所に煙は立たぬ?でも、空気のないところに泡は現れることはあるということですね。)この時に、充填機メーカーナオミのロータリー充填機(RX02)という機種をご提案しました。上記の動画で使用している充填器です。

糖蜜以外にも、はちみつや水あめなどの充填をされる方も、「キャビテーション」は注意すべきポイントです。充填機を使って、糖蜜・はちみつ・水あめなどの充填を考えておられる方は、一度充填機メーカーナオミまでお問い合わせください。営業マンが、最適な充填機をご提案させていただきます。

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