充填機メーカーナオミは、カップのゼリーを充填できるゼリー充填機も取り扱っています。ゼリーと聞くと、プルルンとしているイメージがありますが、実際に充填作業となると、なかなかプルルンとはいかないのです。
それは、なぜでしょう?実は、ゼリーは充填時には熱くて、液状なんですよね。しかし、充填をしていると、温度が下がってくるので、だんだんとゼリーは固まってきます。実際に、ゼリーを充填している動画をご覧ください。
原料タンクに、熱々になった液状のゼリーがグツグツしています。それをナオミのゼリー充填機(ハンディタイマー充填機4DT)から伸びてきているチューブを、原料タンクに差し込み、ゼリーを吸い上げているのですが、チューブで吸い上げ、充填機にたどり着くまでに、チューブ内でゼリーの温度は少し下がります。
そして、充填機の吐出チューブを通過して、充填すべきカップ容器までいくのですが、またまた、その途中でゼリーの温度は下がります。すると、今まで熱々でサラサラだったゼリー液が、少しずつトロトロになっていきます。
ここが充填作業の難しいところで、専門的に表現すると、やや流動性が悪くなるのです。
流動性が悪くなると、ほんの少しだけですが、充填ポンプに負荷がかかるので、充填量が少なくなる傾向があります。
では、どのようなところに気をつけて、ゼリー充填の製造ラインを構築するべきか?
答えは・・・「温度管理を一定にする!」です。
どういうことかというと、充填作業中に温度が配管内で下がってしまうのは防ぎようがないので、原料タンクの温度や、充填ラインの各部分の温度低下率、温度が下がる率も一定にしながら、充填量を確認して、サラサラな液状のゼリーの状態を、いかに正確に再現するか?がポイントとなります。
(配管全部にヒーターを取り付けて保温する方法もあるのですが、これをすると、配管を洗浄するときに大変な作業になってしまうので、オススメはできません・・・。)
私たちが何気なく食べているゼリーにも、こんな充填物語があるのですね。
今回はゼリーとして、ご紹介しましたが、ようかんや、プリン、ゼラチン、グリスなどの油脂類などの
温度が変化することで、液体が個体に代わる充填物の充填作業には、すべて温度管理の意識が必要です。
充填機メーカーナオミでは、ゼリーの充填に関するご相談を受け付けておりますので、
お困りの方や充填機の導入を検討されている方は、ぜひ一度お問い合わせください。