夏の生産に向けて、水ようかんの充填を機械化される方が増えてきています。充填作業では『充填機』という機械を使って、生産効率を上げることが可能です。そこで今回は、充填機を使って、水ようかんを、どういう形でカップなどの容器に充填をするのか、その方法をご紹介します。
水羊羹といえば、丸や四角のカップに充填されているのをよく見かけますよね。あのカップ充填は、どのように行われているのでしょうか?実際に、水ようかんを充填しているシーンはこちらです。
動画の場合は、水ようかんの原料がサラサラのため、充填機メーカーナオミのハンディタイマー充填機(4DT)という、チューブポンプ式の液体充填機を使用しています。
まだ熱々でサラサラになっている、水ようかんの原料が入っている鍋(または寸胴)にチューブを差し込み、充填機のボタンを押すと、原料が吸い上がり、手元のノズルのボタンを押すと、定量でカップに充填されるという仕組みです。
水羊羹の充填で、注意しなければならないポイントは2つです。
1つ目は、温度管理です。
出来立てのようかんの原料は、とても温度が高く、熱々です。しかし、充填作業を行うにつれて、冷えてくると、だんだんと原料が固まってしまいます。ですので、充填中に温度が一定に保てるような温度管理が必要です。
2つ目は、水ようかんの状態によって、最適の充填機が違うことです。
上記の動画の場合、原料がサラサラだったので、液体充填機のハンディタイマー充填機(4DT)を使用しました。ようかんの原料が、もう少しトロトロの場合は、パズル充填機(RD703)の粘体仕様がオススメです。パズル充填機の場合は、鍋から吸い上げる仕様ではなく、ホッパーに原料を投入して、定量充填する仕組みです。
3つ目は、ガゼット袋への充填です。
ガゼット袋とは、側面に折り込みがあり、底面にマチが付いている細長い容器です。ようかんを充填したときに、容器が自立するのが特長です。ガゼット袋に、手作業で、ようかんを充填しようとすると、原料のようかんが容器からあふれ、容器がベタベタになったり、高温なので、原料があふれて火傷などの恐れがあり、大変危険です。
ガゼット袋への充填の場合は、容器の形状が細長いため、細い先端ノズルがある充填機を使うことで解決します。ナオミの充填機を使用される場合は、オプション品で細いノズルをご用意していますので、その問題も解決できます。
ただし、「水ようかん」とひとくくりに言っても、充填物によって、粘性や容器がバラバラです。充填機を導入される前に、一度充填テストをして、本当にその充填機でようかんの充填ができるのかどうかを検証されることをオススメします。
充填機メーカーナオミでも、水ようかんの充填機を取り扱っておりますので、ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。