充填機を使って、液体石鹸を容器や型に充填する時の注意点~石鹸充填のポイント~

今日は、充填機メーカーナオミのお客様で、実際にあった出来事をもとに、液体石鹸を充填するときの注意点やポイントをお話をしたいと思います。今から7年ほど前、奈良県で自然派素材を原料とした石鹸で人気の企業様がおられました。

ある日、「その石鹸が良いという評判が口コミで広がっていき、人気が出てきて、生産量が増えたため、どうしても増産しないといけない」というご相談を受けました。

そこで、早速、お客様の現場に行かせていただき、石鹸の充填作業を見せていただくと、作業者がヤカンのような入れ物に石鹸の原料を入れて、石鹸の型枠に1つ1つ流し込んでおられました。

その現場を見て、石鹸の状態は、とても熱い液体だったので、取り扱いを注意しないと、充填作業をされる方が、やけどをする危険性を感じました。また、大きな原料タンクから小さなヤカンに移す時に、通路に多少こぼれてしまうので、原料タンクから充填用のヤカンに石鹸の原料を移す作業近辺の通路は、床に石鹸が固まり、滑りやすくなっていたので、非常に危険だとも感じました。

そこで早速、吸い上げが可能なナオミの充填機を提案し、熱い液体原料(固まる前の石鹸の原料)の入ったタンクに、吸い込みのホースを入れ、充填機を作動させました。

充填機は、熱く溶けた液体せっけんをぐんぐん吸い込み、吐出ノズルからは、石鹸を定量ずつ精度よく出すことに成功しました。それを見ていたお客様は、「これなら安全だし、生産数も増える!」と絶賛されておられました。

ちょうどお昼になったので、お客様と食事を取ろうということになりました。そこで、充填機の電源を切り、1時間ほど食事に出かけました。楽しいランチを終えて、工場に戻り、充填テストを再開しようとすると、充填機のスタートボタンを押したのですが、なぜか充填機は作動しないのです。

おかしいと思い、充填ポンプの中を見ると、なんと液体石鹸が固まっていて、見事な固形石鹸になっていました。

そこで初めて、「しまった!石鹸は冷めると、固形石鹸になるんだ!」と気が付きました。例の石鹸だらけの通路を見た時に、そのことは理解するべきでした・・・。初めての液体石鹸での失敗のエピソードです。

その後、吸い込みのホースや充填ポンプ、吐出ノズルなどに、電熱ヒーターをオプションとして装着し、休憩時間も温度が冷えて固まらないように処置をしたことで無事納品し、今でも順調に生産されています。

何事も実際に経験して、失敗し、そこから学ぶものだと教えられた経験でした。

充填機メーカーナオミでは、液体石鹸をしたい場合、パズル充填機(RU703)の粘体仕様をおすすめしています。

今では、石鹸充填のノウハウを持っていますので、液体石鹸の充填をお考えの方は、ぜひ一度充填機メーカーナオミまで、お問い合わせください。

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